トラスト (信託)
委託者から所有分離された
資産
を、受託者が管理・
運用
して、その
利益
を受益者に還元する仕組み
中世
の
英国
に起源がある
登場人物
委託者 : もともとの資産の所有者
受託者 : トラストされた財産の所有者
厳格な義務 (
フィデューシャルデュー
) が課される
受益者 : トラストにより委託者から分離された資産から生じる利益と、トラストされた元本そのものの分配を受ける権利を有する
もともとは
倒産隔離
を図るために使われるという側面も
古くは
コモン・ロー
(
英米法
) を採用する国々で古くから利用されてきた
近年では
アジア
でも活用される例が拡大
特殊なトラスト
Discretionary Trust
(
ディスクリショナリー・トラスト
) : トラスト設立時に、具体的な信託受益権を定めないトラスト
分配は受託者の裁量にゆだねられる
Charitable Trust
(
チャリタブル・トラスト
) : 英米法特有の制度である信託宣言を利用し、トラスト成立段階で受益者を特定しないトラスト
Reserved Power Trust
(
リザーブド・パワー・トラスト
) : 委託者に権限を残す形で、委員会で投資判断をする
参考文献
世界の富裕層に学ぶ海外投資の教科書